どうもです。ついに50作品目になりました。ここまで見てくださった方もそうではない方も、本当にありがとうございます。これからも頑張ります。
そんな記念すべき50作品目は
#17 情は紡ぎ、三位一体の光となる | オンゲキショートストーリーズ
について。
今回の話には元ネタがあります。
梨緒と友梨香の話の時にも参考にしたこのお話。この話で、美亜がセツナの負のオンゲキの実験台にされてました。読んでてハラハラしましたし、ハッピーエンドで良かったです。そして本人にこう相談しました。
『もし美亜じゃなくてつむぎが引き受けてたらどんな話になるのだろうか』と。美亜の立場がつむぎだったら?という想像を最大限に膨らませて書きました。そしたらめっちゃ字数多くなりました。まぁ元ネタも3万ありますし……
美亜は友情を天秤にかけられた。だったらつむぎは?すぐに思いつきました。『劣等感』だなって。青い薔薇と幼き音でも軽く触れた『千夏と美亜に置いてかれているような感じ』。あの3人の中ではそういう感情を抱きやすいのはつむぎだなと結構前から思っていました。そして劣等感に囚われていたとしても、乗り越えて成長していくだろうなと自分は思っている。元ネタのシリアスな雰囲気は模倣しつつも、自分らしい作品として仕上げたつもりです。
長い前書きはここまでにして、細かい話に移りましょう。その前にプロットをば。
https://docs.google.com/document/d/15hwUyTzMIQjofYw8odQJbqoZn-EYmBOFUk7I9CDQtJE/edit?usp=drivesdk
昨年の11月に作成しました。タイトルが2度変わっています。『情は紡ぎ、』は変わらずで、
夜明けの光となる→三位一体の音となる→三位一体の光となる
に変わっています。
○CHAPTER1
ほのぼの日常パート。元ネタ(美亜版)はお昼ご飯の光景でした。それのつむぎ視点にしようと思っていたのですが、書きにくいしただのパクリになってしまう。なので独自で朝の光景にしました。
○CHAPTER2
タイトル名の訳は『劣等感』です。1のあとに行われる実習で上手くいかなかったつむぎ。セツナはそれを取り上げ、負のオンゲキを使うことを提案。セツナの化けの皮が剥がれ落ちていく様を書きたかった。マチポケ自体も所詮は野望の為の道具に過ぎなかっただろうなとは自分は思っています。話を通して"駒"と言っていますが、初稿はモルモットでした。流石にクズすぎるので辞めました。
結局は友情を天秤にかけられて引き受けてしまうところは同じにしました。美亜の物語のつむぎ視点の話なので、きっかけは流石に同じです。
ちなみにですが、セツナの帰国とマチポケが出会うタイミングがわからなくて……ここではPULS最後辺りに帰国し、生徒総会まで姿を隠していた、にしています。誰にも気づかれないところで城を構えているのはそれが理由です。
○CHAPTER3
タイトル悩みました。初稿はジェノサイド・パーカッショニスト。……ジェノサイドの意味調べてやめました。アンテのGルートではあるまいし。それからあーでもないこーでもないと悩んで、今のタイトルに。意訳すると『失われる良心』です。段々心が悪感情に喰われ、心を失っていく様子を書きました。前半の冷酷にエールを奪う様子、そして千夏達に「嫌い」と言ってしまう……美亜とは違った『揺らめく日常』が書けたと思います。
ここで補足説明。エピローグでも軽く触れていますが、つむぎの頭痛は元ネタの美亜と同じ負のオンゲキの代償として書きました。美亜が身体に影響するなら、つむぎは心に影響を及ぼす。そんな感じです。
○CHAPTER4
覆水盆に返らず(ふくすいぼんにかえらず):「したことは取り返しがつかない」ことの例え
冒頭に悪夢を見て、ケジメをつける為に姿を消す。ここまでは元ネタと同じ。悩みに悩んで結構元ネタを参考にしました(最後の会話だけという手法とか)。そしてそれ以降は全く別の展開へ。
チャプターの区切りがプロットとは違います。当初は千夏と美亜が乱入して次のチャプターでした。これ以降の展開、プロットとかなり変わっているところがあるので。
○CHAPTER5
セツナとの対峙~千夏美亜乱入(プロットではCHAPTER4)は大体プロットと同じだと思います。セツナの台詞は大分変わってますが。(そもそも、プロット自体大分前に立てたので……)
乱入してからも、途中の展開は変わりません。当初は敗れた千夏美亜にトドメを刺そうとして、つむぎが止めに入る――でした。でも書いているうちにつむぎと同じように負のエネルギーを植え付ける、セツナの"狙い"通りの展開にしようと思いました。
ちなみに当初の展開(トドメ)にしようとした時、クソ花の如く「し ね」ってやろうかなとしました。モルモット発言と同じ理由で止めました。
○CHAPTER6
悪感情と良心の葛藤。一度は闇に負けそうになるも、千夏と美亜は自分を信じてくれた。そして劣等感という悪感情を、2人との友情で乗り越えられた。"情"を紡ぐ、それがこのチャプターの、お話のメインテーマなのです。
セツナとの関わりはこの件がきっかけで決別することになります。そこは原作と違うところです。彼女は諦めてない節を立ててますが。
セツナが去ったあとの展開は大まかプロット通り、最後の泣くところは違うかな。CHAPTER3~6までは1日での出来事なので、雨が降っている→土砂降り→雨が止んで夕日という流れにしました。
○エピローグ
前半は元ネタ通り、エールを返すシーンから。ここは梨緒の時もやったので、美亜と梨緒の文章を掛け合わせました。
そしてラストのフェス当日。プロットをほぼそのまま使いました。何故ラストがDesperate WaltzではなくTrinity Departureなのか?曲名の意味を調べてみてください。それが答えです。
久しぶりに長くなりました。節目の話として書きたかったこの話、書けて良かったと思います。これからもよろしくお願いします。
今回はここまで。では。