セカイの記録

pixivで投稿しているSSの裏話とか置くところ

CH.43 これが自分なりの第4章

どうもです。今回は

#28 そして彼女は聖なる夢を見る | 音撃【魂のセカイ】

について。

 

もともと、「もし自分が4章を描くなら」という想像は考えていました。なのでテーマは

魂のセカイ × 第4章 です。

梨緒だけ負の力に乗っ取られて、莉玖と椿と衝突する――それが大筋です。そこにあのセカイとして落とし込むなら……考えたのが、梨緒のかつてのパートナー、友梨香の存在。『素直になれない君に安らぎを』で登場した彼女ですね。一応この話によって梨緒は過去と決別した……つもりでしたが、セツナによって掘り返されてしまう。後悔という心の弱さ、それが悪感情に反応してしまうのです。

そして莉玖と椿と衝突し、大切なものの存在を知り、過去の弱さを断ち切る……それが書きたかったんです。

 

https://docs.google.com/document/d/1dHLWoYZkDpuE9EbtLJwXIErwicp0tGdmTk8HcEXn5vw/edit?usp=drivesdk

今回もプロットを書きました。やりたかったことはあらかた詰め込みました。結果、文字数が凄いことに……まぁシリアス系は字数多くなるよね()

 

拘ったポイントをいくつか。

まず、ひとつ目。梨緒の心理状態を細かく書いたこと。CHAPTER4の良心と悪感情の狭間に囚われてる梨緒はかなりえげつないことになったのはすみません……

次にふたつ目、CHAPTER4で梨緒と衝突している時の椿のこの台詞。

「もう良いわ。私達より力に酔いしれている自分が好きなら、これからも孤独に生きれば良いじゃないかしら?ね、"高瀬さん"?」

お話を想像していた段階から言わせたかった台詞です。ポイントは"苗字呼び"と"孤独"。わざと他人行儀のように距離を無理矢理置かせる。その為に高瀬さんと言わせました。梨緒ならショックを受けるだろうと考えた、そして実際ショックを受けている。そして孤独。このセカイでは椿も梨緒も最初は孤独だった。そして⊿TRiEDGEとして過ごすうちに、心が救われる――"孤独"という言葉がこのセカイだからこそ、重くのしかかると思います。

3つ目は、このお話は自分がイメージしている⊿TRiEDGEの姿を描きたかったです。本家だとASTERISMに勝ちたい一心で簡単に手駒になってしまった。

⊿TRiEDGEは私利私欲の為なら大切なものを簡単に捨てるような人達じゃないんだよ!!

そんな叫びを表したい為に、今回筆を取った。『自分が描く⊿TRiEDGE、そして第4章』それがこのお話の裏テーマです。

4つ目。梨緒がシュータードレスBに覚醒するシーン。シュドレBが使いたかったから入れました。ビジュアルファンブックを見ると、マントは炎をイメージしているらしく。今までの黒い炎から覚醒して、聖なる白き炎になる……梨緒のシュドレはあれだけどこういう時はカッコいいよね。

そして最後、お墓参りの意味と最後の夢。CHAPTER1は未練があるから夢を見るのでは?そんな意味でのお墓参りでした。だけどCHAPTER7では未練を断ち切り、前を向く意味でのお墓参りに変わっています。

ラストシーンの夢。友梨香との未練を断ち切ったからこそ、それが最後の夢となった。そして、友梨香は本当の意味で成仏(?)するのです。その最後の台詞……梨緒の返事でわかりますね。『大好きだよ』と。

 

そして今回、この話を書くことになったきっかけの作品があります。aZo氏の『アタシがこの手で護るもの』です。

アタシがこの手で護るもの

エール強奪の件とかユニットで仲間割れしそうになるところとかセツナの悪役ムーブさとか。この方とやり取りし、思いついたからこそ色々とリスペクトさせて頂きました。本当に、ありがとうございました。

 

今回はここまで、では。