どうもです。今回でとうとう20本目になりました。そんな今回のお話は
です。ついに、このお話を語る時が来ました。
このお話は、C97で結城ちかげ氏が主の宮廷少女まりんにてR18SS本として出された作品です。つまり、初めての自身が書いた同人誌で初めてのR18作品なのです。本自体はちかげ氏挿絵自分が本文という体ですが、シナリオはEverlasting Soulの時系列……つまり自分が考えたものです。前回の出逢いの話で書いた、3部作の第2部にあたる『ひとつになる話』が、この作品となってます。
まず話さなければならないこと。これはちかげ氏がコミケを申し込んだ際に言われたことです。
「18書くってマなの?」
「18苦手って言ってたのに書くの?」
それもそうです。何せ自分、R18を読まないどころが嫌悪感がありましたから。〇姦という字が付けば全てレ〇プもんだろ!!というレベルの酷さです。長い間同人誌を買ってましたが、全て全年齢向け。そんなわけで18本でよく目にする言葉の知識もない。この作品を書くまで前戯すら知らなかったです。
「じゃあなんでそんな人が?」
それでも自分が受け入れられたものはありました。純愛系、言わばいちゃラブもの。本を書くと決まる前、よく(ちかげ)氏と話してました。いちゃいちゃしてそのままえっちしてほしい、と。本の話になったのは、そんな想いを氏は汲み取ってくれたからだと思います。(曖昧な記憶)
さて、心して純愛系を書くのは決まったものの……18本を読んだことがない+本として書く(6000目安と言われてた)ので構成をきちんと考えなければならない。なので、まずは初めてのプロットを書くことにしました。
https://drive.google.com/file/d/15WutnuX2MEtfow1HNiFv6F1vZVUZ8TFF/view?usp=drivesdk
もともと自分の執筆って頭で思い付いたことを書き込む、なんですよね。でも18ってことは慣れてない前戯や本番や事後も書かなければならない。そうなるととてもじゃないけどメモとして整理しなきゃならないと思いました。実際このメモのおかげで、作業は大分楽になりました。
さて、本編の裏話へと参りましょう。なお括弧のページ数は本のやつを参照にしてます。
〇タイトル
これに関してはほぼストレートだと思います。初めて行為する話、だから。通話中に提案して、そのまま決定しました。
〇プロローグ(3P)
結婚式の夜の話、というのは話し合いで決めたことです。自分の中では、あの2人の様子だと付き合ってた頃は行為なんてしてなかったんじゃ?と。実際出逢いの話を見る限り、そういうことしなくても純粋に愛情表現はしてたと思いますし。後付けとしてこの話が『ひとつになる話』となったのは、本当の意味で夫婦となった2人が一歩踏み出す話という位置付けです。
〇お風呂のシーン(5P)
プロットだとプロポーズのことはここですけど、本では冒頭で軽く書いたぐらいになってるんですよね。でも逆にそれで良かったと思ってます。
どのようにしてえっちに誘うのか……身体を洗ってるうちに欲情して莉玖から誘う、というのは決めてたんです。けれど、文として落とし込むのに苦労しました。氏に助けを求めて話し合った結果、『会えなかった寂しさと愛する人の温もりを感じた結果、欲情に駆られる』という構成に。「オレと一緒に夜のセッションをしてくれないか?」は、莉玖ならこう誘うなと"らしさ"を考えた結果です。このあとに頒布された例の莉玖本のタイトルはこれから取ったそう。ヒメゴトの莉玖は受け身であの本の莉玖は攻め、ということでひとつ(?)
〇前戯のこと(7P)
自分の中の精一杯を書きました。もっと何かあっただろと思いますけど、あの2人にとっては普段より激しいキスも立派な前戯なんです。実際、2人とも心の底から『今より踏み越えたい』『一緒になりたい』という感情が沸き上がっていましたから。お酒はその火種(トリガー)に過ぎないだけです。
挿入からの膜を破るシーン。まぁ自分もしたことないから、ここから先のえっちシーン含めてこうしてほしいという想像ですが。pixivとかで見た純粋えっちものを見て参考にしたのはあります。
〇えっちシーンと事後(9P)
自分の中の最大限を書きました。プロットとこうしてほしいという想像。一番気を使ったし、一番大変だった。少しでもエロいと思ってくれたなら幸いです。乳首弄りは単にせいへk(ry
フィニッシュを決める時の「お前のロックをオレの身体に響かせてくれ」という台詞。莉玖ならこう言うと思いました(2度目)。直接的な表現を使わないでエロく書く。ちょっとした拘りです。
事後のシーン。ハジメテを終えた2人は幸せを感じ、一緒になれたことに喜びを感じます。そして"早すぎる"これからのこと。それには理由がありました。それは次にて。
キスがきっかけで2戦目が始まるのは本当にお盛んということで。20代ですし。
〇8月7日(11P)
このお話はEverlasting Soulの時系列。だから、ピロートークで終わらせたくなかった。だから、事後のシーンで子供のことを書いた。そしてその結末を、なんとしても書きたかった。ある意味、このシーンが一番『自分らしさ』があると思います。
このお話は、最初から最後まで"愛情"を貫きました。このシーンだって、暖かさと愛情を込めたつもりです。果たして、どちらに似るのか――――その答えは、最後の文が鍵です。
ちなみに、ここの挿絵……ちかげ氏には大分苦労をかけました。本当に、ありがとうございます。
ここまでが本文の話。そしてここから語ることは、これがターニングポイントとなった所以。自分は今まで、自分の世界に自信が持てなかった。『オンゲキの世界に男という概念は存在しない』なんて馬鹿げたことが言われてるから、男が出てるこの世界なんて認められないんじゃないか?晒し者になるんじゃないか?と。
実際は、認めてくれる人は居ました。それが極一部だったとしても、自分にとっては充分だった。自分の世界のファンである、ある人はこう言ってくれた。「展開は分かってたのに最後で泣いた」と。その人は以前こう言っていた。「貴方の世界は長い時間によって作られる繋がり、愛情、想いがある。それに惹かれたんだ」と。
自分は今でもたまに自信を失う時はあります。それでも、認めてくれる人が居る。自分の世界の存在を求めている人が居る。本として残したこの話を通して、分かったような気がします。
そして……
〇おまけテキスト
ラストの続きが書きたいなと、本を頒布してから思いました。2人の暖かくて、優しいやり取り。そして最後の、莉玖が見た夢。8月7日は3部作のクライマックス。ここから始まる、"魂の物語"の幕開け。
これにて『始まりの3部作』の第2部、『ひとつになる話』はおしまいです。結婚式の夜に愛を重ねた2人の物語はやがて、クライマックスに繋がる『形作る話』へ――
今回はここまで。では。
最後に。本当に、ありがとうございました。そんな気持ちでいっぱいです。