どうもです。こちらは5周年の時に投稿したふたつの話の2本目です。
#38 ハジメテノヒメゴト【リメイク版】 | 音撃【魂のセカイ】
今回はこの話の裏話+5年間を振り返る記事となります。
まずは、裏話から
自分にとってオンゲキでの大きな出来事のひとつ、それが2019年のC97。その時に書いた作品のリメイクをこの度作りました。本来はオンゲキ物書きとしてデビューした8月15日投稿の予定でしたが、早めに仕上がったので5周年の時に。
そして今回改めてリメイクを作ろうとした理由はひとつ。『今の自分ならどれ程の中身が作れるのか(主にえっちシーン)』です。あの時は初の同人誌兼成人向けで手探りだったので、今ならパワーアップしたものが書けると思いました。それを決めたのが今年初め、半年もかけて温めてきたわけです。
では、どこを書き直したのか。それを話していきましょう。
始まり~お風呂(1~2ページ目)
ここに関しては文章の手直しがメインです。この表現が良いかな?と改めて推敲する形へ。
のちに某氏の同人誌のタイトルにもなった「オレと一緒に夜のセッションをしてくれないか?」、これ変えるか悩みましたね~当時は莉玖らしい表現として入れましたが、よく思えば彼女はストレートに言うのでは?と思ってしまい。結果、『セッションと言いかけようとしてストレートに抱いてくれ!と言わせるか』と両方生かす形にしました。
ベッドの上にて(3ページ目)
ベッドへ向かった幸助を、大きく着崩れたバスローブ姿で待ち構えていた莉玖。その辺りが大きく書き換えた点ですね。そして莉玖が待っていた場所。同人誌版は莉玖はベッドの側、リメイク版ではベッドの上に変更しています。
こう変えたのには理由がありまして。同人誌版を書いていた時の話です。実は莉玖は最初からベッドの上で待っていたんです。ただ某氏がこのシーンの挿絵を描いていた時……彼女は立っていたんです。伝達ミスが発生してしまった。そこで自分が莉玖はベッドの側で待っていた、と書き換えることに。
なので、同人誌版ではベッドの側になっていました。そしてリメイク版では、初稿通りベッドの上へとなりました。
前戯(4ページ目)
はい、リメイク版にて書き下ろしたシーンです。ここが一番書きたかったところ。同人誌では経験不足かつ字数の問題でいきなり挿入になりましたが、色々な作品を通してやはり前戯をもっと掘り下げたいなと思いまして。
『ヒメゴト』が初体験の話。そして何回か身体を重ねているふたりを想定して書いたのが、『お礼は瑠璃唐綿に乗せて』です。でもまあ、さほど変わってはいないなw例え経験を重ねても、初々しさは残ってほしいなとは思っていますね。
本番(5~6ページ目)
5ページ目の挿入シーンもかなり書き加えました。これに関してはこの4年間で色んな作品を読んできたので、描写が細かく書けたところ。
対して6ページ目の本番中は、流れを変えずに文章の書き換え。セリフも大分書き直しました。まあ「お前のロックを~」は流石に変えたかったのでwでも精液(を始めとする直接的なワード)とは書かないのはずっとこだわってきたことなんですよ。
ピロートーク(7ページ目)
最後の2戦目突入するシーン以外、大きく変えてないですね。きっかけもキスから抱擁に変更。あとは未来のことを考えるふたりのセリフを少し手直し。
それ以外言うことないや……
8月7日(8ページ目)
ページ毎の文字の割合が一番多いですね、改めて見ると。とは言っても、これは同人誌版のラストシーンとpixivに掲載した際に載せたおまけテキストを組み合わせた結果こうなっただけ。でも諒の誕生という出来事こそが、『魂のセカイ』の本当の始まりなわけで。ここはどうしても外すことは不可能なんです。
そもそもセカイが生まれた時も、莉玖は母親になっていることは前提として考えていた。全ての始まりのツイートが8月7日=諒の誕生日というのは昔の記事で話しましたね。
ラストの夢見は、セカイが始まった時からずっと考えている光景。4年を経て、中身を詳しく決めました。そしてこの光景こそ、いつか書きたい「終着点」。この夢見は、セカイにとっての「メモリー」と考えています。つまりこの光景は……?それはいつかのお楽しみということで。
以上が、リメイクにあたっての変更点。同人誌版がおまけも含めて7500ぐらいでしたので、書き下ろしたところも含めて約1800も追加しました。思い出深い話を改めて書けて良かったです。
5周年
さて、オンゲキが5周年になりました。同時に、オンゲキ物書きとして5年が経ちました。4周年の時も話したと思いますが、改めて話します。
この5年間、オンゲキも物書きとしても色々ありました。良い思い出も嫌な思い出もたくさんあります。R.E.D.期からずっと、悩む理由がほぼ「他人に流されている」なのもあり、それでオンゲキも創作も楽しめなかったこともありました。
4周年のあと
ゲーム自体に関しては、この1年間(今年2月まで)はとにかく辛かったです。だってさ、みんなしてオンゲキは終わる、オンゲキサ終なんて毎日がお葬式ムードなんだよ?そんな空気じゃ楽しめないだろうが。自分バカだからさ、4周年の会報やらライブのパンフレット読んでも『公式はオンゲキは終わらせたいんだ』ってどの辺りで言ってる?ってなってるもん今も。自分に関してはすぐネガるクセにね。そんな状態だったから、3ヶ月も書けなかったのはある。
でも、今こうして頑張ってくれてる。終わらないって言ってくれた。それだけで自分はこれからも応援していこうと思うし、SSを書き続けるよ。だから些細なことで喧嘩しないでくれ。セツナとプロセカの葵云々はマジであ ほ く さと思ったよ。
物書きとしての5年間
一方物書きにおいては、まあしょっちゅうネガティブモードだった。女の子メインのゲームで男性オリキャラ出して家族になる、なんて逆張りやってるのは自覚している。でも有名な男女カプ(ニンアナとかギャリイヴとか主ビアとかね)を見て育ってきた自分にとっては、あのようなセカイになるのは自然だった。現に自分にしかできないセカイなんだって思っている。
それでも、周りと見比べてしまうんですよね。他のように百合や可哀想じゃないから価値なんてないんだ、なんて何度も悩んで。閲覧数やいいね数比較して、間違い探しして。セカイを(悪い方向に)歪めてしまえば見てくれるなんてすら思っていた。でも、できなかった。涙を流す程のセカイを壊すのは嫌だった、怖かった。そして自分が本当に書きたいものなんて、そんなのは決まっているから。それがわかるまでに5年もかかってしまったけど。
あと、自分なんて所詮は界隈のお荷物(言葉悪いと老害)とも思っていた。でも、ファンはずっと居たんですよね。みんな言わないだけで、見てくれる人は居た。でもそれすらセカイ諸共否定して、褒め言葉なんて騙す為の戯言だなんて言ってしまったこともあった。本当に、迷惑ばかり。今まで本当に、ごめんなさい。
記憶と分岐点
正直、今でも同人誌版ヒメゴトがあの日に完売したなんて信じられないんです。部数が少ないから、挿絵を担当したサークル主さんのおかげだから、なんて思ったこともあった。でも当時、昔からのオンゲキ仲間から感想を貰った。最後で泣いたと言ってくれた。その人にはリメイク版も真っ先に見せました。とても良かったと言ってもらえた。そして、『やはりあの作品は好きだ』とも……
それを言われた時、今まで悩んでいたことが馬鹿らしくなりました。なんで今まで、悩んでいたんだろうって。価値はずっとあった。自分をようやく認められた気がしました。そしてこれからも、自分のセカイを描いていきたいと改めて思いました。
そう考えるとこの作品は、自分の中で一番の『Memories of O.N.G.E.K.I.』だなと思います。
ひとりの物書きが紡ぐ物語を
これまでも、これからも
ずっと見守っていてください。
そして、オンゲキというゲームを
これまでも、これからも
ずっと応援させてください。
5年間、本当にありがとう。
そして、これからもよろしく。
今回はここまで、では。