どうもです。オンゲキbright一発目、今回は
について。
タイトルの元ネタは椿のソロ曲、花時は夢を見る。です。オンゲキで一番良い曲(n番煎じ)。
ですがそれを元にした話ではなく、セカイにおける椿の話を『祖母とのやり取り』という視点で語ったお話です。
話の中でお花見をするシーンは3回あります。
①冒頭の幼い頃、祖父母としたお花見
②事故、友達(カノン)の死を経験したあとのお花見
③(大人になって)祖母の死、娘の誕生を経てのお花見
これらのお花見にはそれぞれ繋がっている点が。
・①で幼い椿が花びらを触ろうとして触れず、祖母に手伝ってもらって触れたこと。それが③ではひとりで触れるようになった(背が伸びた)
・②で椿の問に対する祖母の答え、当時は理解できなかったが③では心から理解できたこと(心の傷が修復したこと)
特に今回語りたいのが、椿の心を修復するキーワードが『涙』と『愛』ということです。
まずは『涙』の点。椿は②のお花見の前に、交通事故とカノンの死という絶望を経験している。カノンとの話でも軽く触れていたんですが、椿はあの時『泣きたくても泣けなかった』んです。交通事故の怪我に加え、初めて記憶に残る死(祖父の時は幼い為わからなかった)という点も絶望さに歯車をかけていた。それ故の「何故生きているのか」という問に繋がるのです。
そんな椿が莉玖に出会い、約束した時には『泣いていた気がした』。そして梨緒と出会い、2人が自分を受け入れてくれた時に『久しぶりに泣いた』んです。それ以降も『泣けるようになり』、そして祖母の死では自然と『泣いていた』。泣けなかった少女が時間をかけて人間らしさを取り戻したんですね。
そして『愛』。②で椿の問に対する祖母の答えはこうでした。
「誰かが貴女を愛し、貴女が誰かを愛する為」
椿はその時は「わからない」と返した。絶望の中に居る彼女には理解できなかったんです。それから長い時間をかけて、心からの友達と愛する家族に出会う。そんな人達との③の花見。みんな自分を愛してくれた。そして自身も、そんなみんなを愛している。希望を取り戻し、大切なものを手に入れた今の椿だからこそ……祖母のあの言葉を理解できるようになったのです。
最後の花びらと赤いマフラー。まるで、『返事』をしてくれた──彼女にはそう思えたのでしょう。
雪椿の花言葉 『変わらない愛』
今回はここまで、では。