セカイの記録

pixivで投稿しているSSの裏話とか置くところ

CH.28 "力"ではない救い方

どうもです。今回は

#10 R.E.D. -if- 『愛と憎の狭間で』 | オンゲキショートストーリーズ

について。

前回のアカリノカナタへの続き。セツナの負の根源と、その救世の話。

 

今回この話を書くにあたって気をつけたのは、「皇城セツナという人物をどう解釈するか」なんですよね。ゲーム本編じゃただの外道野郎にしか過ぎない。でも、悪感情でみんなを支配してるなら、自分自身も悪感情に飲まれているのでは?そもそもなんで有栖を否定してまで負のオンゲキを身につけたのか?現段階では想像の範囲内なので、手腕の見せ所なんですよね……

 

異母姉妹という設定、多分名字が一緒ならこれはなかったと思います。髪の色が違うは月鈴姉妹もそうですし。でも髪の色も名字も違う。考えた結果が異母姉妹で跡継ぎ争いで喧嘩した末に勘当された。更には有栖にはオンゲキで勝てなかった。だから両親や有栖に対する妬みや憎しみが生まれ、有栖を否定するオンゲキを生み出した。ということなのです。

彼女は憎しみのあまりに悪感情に飲まれてしまった。それを救えるのは有栖しかいない。でも、力では勝てない。有栖は傷ひとつ付けられなかったから。救うヒントはあかりの時と同じ、『思い出』だったのです。

セツナは確かに有栖を見下し、憎んでいる。でも本当は彼女だって、愛されたかった。有栖との思い出を、捨てきれなかった。幼い自分達の写真、最初は捨てたんです。でも変えました。思い出を捨てきれないという本能故の行動だと思ったからです。

 

余談ですが、自分はMOTHERというゲームが好きでして。詳しいことは言えないんですが、3作品ともラスボスを倒すのは"力"ではないんです。梨緒も有栖も"力"では救っていない。彼女らしいやり方で救ったと思っています。

 

そしてエピローグ。前回言ったように、あかりと千夏を仲直りさせました。そして有栖とセツナもこれから少しずつ、修復していくでしょう。ゲームではどんな結末を迎えるのか、わかりませんが……

 

今回はここまで、では。