どうもです。今回は
#9 R.E.D. -if- 『アカリノカナタへ』 | オンゲキショートストーリーズ
について。
Chapter4-2の最後、不穏な展開で終わりました。その直後の『もしも』の物語。その前編です。
『もしもあかりがあのまま悪感情に飲まれたなら?それを助けるのは誰か?』
最終的にみんなの言葉が助ける。それは決めてました。しかし、ビタフレとナナホリはまだ洗脳されている。それを残されたメンバーで解除しなければならない。その過程まで詰め込んだら、久しぶりに10000オーバーの大作になりました。
ちなみに、このタイトルの元ネタは『ヒカリノカナタへ』です。太鼓のあれです。
〇セツナの性格について
とことんゲスい野郎にしました。実は不器用とか考察されてますけど、自分は悪感情によって善の心を失ってると考えてます。あかりに暴力振るった時点で心無いなって。闇あかりが千夏と柚子に暴力振るったのも、それが関係しています。あかりは第2のセツナになる一歩手前だったのです。
そして最終的にセツナは……悪感情に溺れた、負そのものへとなってしまった。それを助けるのは、誰か?後編のテーマです。
〇梨緒という存在
絶望的な状況を打開できたのは、梨緒の存在でした。あかりが堕ちた今、リーダーとなれるのは梨緒しか考えられないと思いました。
悪感情に飲まれずに助ける方法。それはあかりのことを誰よりも理解している梨緒だった。あかりを助けたい、その一心だけが、梨緒を立ち上がらせた。そして、言葉巧みに自分達が操られたなら、言葉として想いを届ける――――正の精神攻撃こそ、打開するただひとつの作戦だったのです。
〇それぞれの絆
ビタフレとの対決、これは絆の作戦同士の戦いだと思ってます。お互い、コンビネーションは強い。春菜が莉玖を殴ったのは、『相棒』を攻撃したのが許せなかったという本能。そして椿が怪我をしてまで助けたかったのも、イタズラしてまで友達でいたいという本心。
莉玖と椿の絆はEverlasting Soul本編でたくさん書いてきましたが、この世界線でも影響されてますね。莉玖の台詞は約束の握手に通じることですから。あと、椿にとって莉玖はヒーローでいてほしい。それが自分の想いです。
〇泡沫の夢、芯のある想い
茜と楓の関係も考察しがいがあるものでした。何故楓はあんな破天荒についているのか……参考にしたのは楓のボーカル曲、UTAKATA。
書きながら聴いた時、泣きましたね。これって茜に対する想いじゃないかと。強さだけしかなかった自分に楽しさを教えてくれた。子供じみた夢だけど、それを語る彼女は眩しかった。そして、プロフィールにもある髪飾りのこと。楓がセツナのようにならなかったのはきっと、茜が居たからでしょう。
『貴方の明日が
貴方の願いが
いつか花開くまで……』
彼女は芯のある想いを持って何度でも立ち上がる。泡沫の想いを遂げる日まで。
〇マチポケの立ち位置について
ひとつ気になるのが、第4章になってからマチポケの存在が出てこないことですね。悪感情で支配するなら最初から出てもおかしくない。楓からの質問にも出てこない。何故……
なのでこのお話では、傍聴人として出すしかできませんでした。後編はもしかしたら出番ないかもしれない……。でも、あかりと仲直りする場面は書きたいです。
〇思い出、記憶、そして根源
あかりを助けるのは、あかりの中にある『今までの思い出』だと思いました。だからみんなが「あかりとオンゲキできて楽しかった」と伝える。更には、あかりの記憶の底にある、あの音擊姫のステージの感動……あかりは揺さぶられ、闇が少しずつ剥がれていく。そしてトドメを刺したのは、本当の自分の姿。何があっても決して諦めない、楽しくオンゲキをする、自分の姿。王道な展開ですね。あかりの台詞はHimawariのドラマの台詞です。あれが、あかりを突き動かす根源。あかりにとってのオンゲキだと思っています。
あかりは第2のセツナになる寸前だった。それを止めたのは、今まで出会った仲間と……心の底に眠る"灯り"だったのです。
〇後編について
本当は後編まで書いてひとつのストーリーにする予定でした。しかし後編はテーマが変わります。それは『セツナの負の源と、その救世』です。あの攻撃で全員は生きています。その理由は、今まで守られてきた『彼女』の存在。
未知の領域の完全自己解釈になりますが、頑張って書いていきたいと思います。
今回はここまで、では。