どうもです。今回は
について。
8月頭から約3ヶ月の原稿との闘いを無事に終わらせた自分が、復帰後に書いた作品。テーマはそのまま、莉玖と椿の出逢いの話。初期の頃からずっと書きたかったんです。
そもそも性格が反対の2人がどのようにして出逢ったのか?何故長年の友とまでなれたのか?その答えとして、タイトルにもある"約束"があります。
時期を中学にしたのは、椿の日課って莉玖をからかうことなんですけど、多分これって大分仲良くなってないとできないと思うんですよ。そうなると、高校で出逢うには短いかなと感じたからです。 後に梨緒と出逢いますし。
出逢いの形は粗方皆さんと同じかなって。莉玖から絡んで、椿の殻を破りにいく。椿も不思議と、のめり込むように打ち解けていく。部屋に連れてってギターを弾く下りは、最初に書いたあの作品を使いました。
そして、後半。椿が莉玖に絶交を申すシーン。椿はこう言いました。
「私のせいで貴女には不幸になってほしくない」
「貴女もいつか私のせいで傷ついて、私から離れていく」
「私はどうせ、ひとりぼっちだから」
この時の椿は……自分と重ねていました。自分はマイナス思考に陥りやすく、自分のせいで不幸になるのではないか?傷ついてしまうのではないか?と考えてしまう。この頃の椿は例の交通事故で心を閉ざしていた。自分みたいな人間はどうせ、独りなんだ――諦めのような、そんな本心があったのです。
対して莉玖は、こう言ってくれた。
「オレは何があっても絶対、お前から離れない」
「お前には、もっと笑ってほしい」
「約束する。オレは絶対、お前の手を離さない」
かつて自分も、同じようなことを言われたことがあります。この時の莉玖は、椿や自分にとっての希望で、太陽でありたかったのです。
後にかけがえのない友になる2人の、出逢いと約束の物語。その約束はきっと、いつまでも続くことでしょう。
今回はここまで。では。